苦難の連続パキスタン旅行記1回目 【第2章 イスラマバード編パート3】トイレの洗礼と金曜礼拝と誘拐 〜良い子は怪しい人に付いていっちゃイカンを無視したOTONAの末路〜

※この記事にはグロテスクな表現が含まれています。

3日目朝6時、クソデカアザーンで目が醒める。

ただあまりにも胃の中が気持ちが悪い。なんだこの異常な気持ちの悪さは。

そう思ったのも束の間、一瞬で胃の中からこみあげるものがありトイレに直行。

盛大にマーライオンしました。

昨日食ったカレーが全てここでトイレへテイクオフ。

さらに悪いことに腹の調子がありえんおかしい。

そのままトイレにピットイン。

上からも下からも水性有機化合物が止まらんまさに地獄絵図。

最大限配慮した最低級の表現。

悲報も悲報でこの世界、トイレットペーパーなるものはあるのだが使う人ほとんど居ないのだ。

なので当然安宿であるこの宿にもトイレットペーパーはない(まぁあっても秒で消し飛んでただろうけど)

ここで出てくるは長年(2日)の謎だったバケツくんと桶くん。

こいつに水を貯めて左手に水をすくってケツを物理的にすすぐのだ。

くあーーーーウォシュレット完全手動.Verかよチクショウ。

あいつらこの手で昨日のナンとかちぎってたんかって想像しただけで吐き気とウンコだった何かが止まらん。

頑張れワイの体の中のありとあらゆる細菌達、もう適応する以外の道は残されて無いぞ。

少し落ち着いたらベッドに戻って横になり、調子悪くなってまたすぐにトイレピットイン。

3分に1回これを繰り返すハメに。

まさか自分がトイレと友達になる目に遭うなんて思ってもみなかった。

だって今まで海外で腹壊したことなかったもん。

食中毒なのか疲れなのか風邪なのか何なのか、何が原因か一切不明。

なぜならあまりにも心当たりが多すぎる故。

もうこうなってしまった以上、どこまで自分の体が逝けるのか人体実験することにした。

ここまできたらなに食っても変わらないからね。

とにかくここが外じゃなくてよかった。

外だったらワイ完全にあああああああってなってたから。

(外で漏らすのは社会的に死ぬので)駄目です

これが昼近くまでエンドレス。

感染性胃腸炎が裸足で逃げ出すレベル。

よく旅系Youtuberとかインスタとかツイッタランドの住人が腹壊して死にそうになってるの見て「んな大袈裟なw」とかって思ってたけど、やっと意味を理解したぜ。

これは確かにきついぜ。

昼になって全ての物質が身体から出てしまって少し落ち着いてきたので、ようやっと街に繰り出すことに。

栄養になるものが全て飛んでったのでとりあえずバナナでも食っとく。

屋台でバナナを買い(1kg300PKR)一度宿に帰還。

3本ほど貪り再び腹がおかしくなりトイレ・マイ・フレンド。

1時間くらい経過して落ち着いた?ので再びファイサル・モスクへ。

この日は金曜日、どうやらイスラム教は毎週金曜日に大きな礼拝があるらしい。

イスラム教の金曜礼拝(ジュムア)である。

これはイスラム教圏に来たからには一度行っとかなあかんといかん。

ウンコ漏らしてももう知らん(嘘松)

とりあえずcareemでタク呼んで再びファイサル・モスクへ。

ただいま、昨日ぶりだね、クソデカモスクくん。

さすが金曜日、昨日よりも人がめっちゃ多い。

もうすぐ礼拝が始まる時間なので、えげつない人数が集まってきている。

おそらくイスラム教じゃないのはワイ一人だけ。

そんな中で、道中のクソデカ広場で声をかけてきたおっさんがいた。

「ハローマイフレンド、お前どっからきたんや?」

「日本やで」

「おお!日本か!日本ワイ大好きやねん。大阪と東京に何回か行ったことあるで」

あれ、おまいらそんな気軽に日本に行けるもんなんか??

よく見ると、他のパキニキたちに比べてかなり身なりが良い。

もしやこいつ金持ちか…?

ワイの金持ちセンサーが反応した。

「今から礼拝やから一緒にお祈りしに行こうや」

お、ええんか?けどワイムスリムじゃないけど一緒に礼拝参加して大丈夫なんか…??

一抹の不安が頭をよぎったが

「大丈夫大丈夫」だってよ。

ほな遠慮なく。

そいつの名前は「ムハンマド」というらしい。

預言者の名前を模って偽名か?と一瞬思ったけど、そうではないことを後で知る。

例の如くシューズキーパーに靴を預け、ファイサルモスクの講堂のエントランス付近に到着した。

続々と講堂内に入っていく。

すげえ光景だ。日本では絶対に見れない。

日本最大のモスクがある神戸なんか比ではない人の多さに圧倒される。

これ全員ムスリムか、はえーすっげぇ。

ひっきりなしにムスリム共が講堂に詰め込まれていく。

「よし、一緒にお祈りしよう、講堂の中にいくで」

講堂の入り口(2日目撮影)。この日は写真撮れなかったがここ全体がエグい人の量で一杯だった。

「いや、さすがにワイムスリムじゃないから中は無理やろ」

「大丈夫、俺に任せとけって。」

といってワイを引っ張っていくムハンマド。

当然、入り口で警備員に止められる。

警備員「お前、ムスリムか?」

ワイ「いや、ちゃうンゴ…」

ムハンマド「こいつは日本からきてんねん。だから中で一緒にお祈りええやろ?(威圧)」

警備員「ムスリムちゃうからあかんに決まってるやろ(逆風)」

ムハンマド「なんでや!?お前なんで一人入れるくらいあかんねん!!!(逆ギレ)」

…みたいな言い争いをウルドゥ語なのかパンジャブ語なのか何語なのかで言い争ってた。

周りのムスリム達が争いの中心になっているワイを好奇な目で見てくる。

警備員とムハンマドの言い争う声がどんどんデカくなってく。別の警備員も野次馬もどんどん来る。

悲劇のヒロインどころではない。下手しワイここで殺されるんちゃうかこれ…?

グラセフで言ったら手配度3くらいの緊張感やと思う。撃たれてないけど。

「いや、もうええって中に入らんでええって争わんでくれほんまに!!!(怖いから)」

悲劇のヒロインを演じるワイ。

なにやってんねんこいつみたいな目で見られる。

警備員達は自動小銃持ってる。

これ、いさかいデカくなってワイ撃たれたら、ワイの人生がここでフリージア(暗喩)するかもしれん。

ほんまに勘弁

そんな恐怖と闘いながら警備員との言い争いを怯えながら眺めて5分ほど。

「フ○ック、あいつ全く話通じへん!クソ野郎が!!!」

みたいなんいってキレてましたけど正しいのは警備員のおっちゃん達ですよ、ええ。

講堂に入れなかった残念さよりも、自動小銃で撃たれなかった安堵感のが114514倍デカかった。

こんな意味わからんことで異国の地で死ぬのだけはほんまにごめんや。。。

ガチウンコ漏らしそうなった。別の意味で。

講堂の外に引いてる絨毯に一緒に並んでお祈りするのは良いらしい。

初めからこれでよかったやん、命を賭してまでやることちゃうでほんまよぉ。。。

なんで勝手にワイの命がその日知り合ったばかりの知らんやつに天秤に乗せられてんねん。

そんなこんなで定刻になり、ジュムアが始まる。

クソデカスピーカーからクソデカ説教が始まった。

「イマーム」と呼ばれるリーダーみたいなニキが説教壇と呼ばれるお立ち台みたいなところに座って説法しているらしい、ワイらはそれを粛々と聞く。

アラビア語らしいので当然何を言ってるのかさっぱりわからん。

ちなみに話してる内容はクルアーンの一説を用いて精神的な教訓、時事問題、社会問題、家族とかでその日によって違うらしい(後から大阪のモスクで日本語版も聞いた)。

その後、テレビでよく見る礼拝が始まる。

「ええか、アッラーにお祈りする時はワイの真似をするんや」

「りょ」

皆同じ格好で両足を肩幅ほどにして立ち、両手を前に。

下を向いてぶつぶつ唱えるニキもおれば正面向いて目を瞑ってるニキ、天を仰ぐニキもおる。

その後イマームの号令に合わせて一斉に手を膝につき前屈みに。

アッラーフ・アクバルって言うとる。汎用性高いな。

次の号令で2回土下座のような格好で頭を床につける。

それをもう一回やる。

、、、、みたいな感じやったはず(正確には少し違うかもしれん)

体験してみたいニキネキは気軽に日本のモスクで体験できるので、勇気のあるニキネキは行って、どうぞ。

それにしてもくそほど多い人が皆同じ格好で同じ風にアッラーにお祈りを捧げる。

この光景は壮観である。

神聖さを肌でひしひしと感じる。

個人がどんな思想を持っていようがどんな地位だろうが、全員等しくアッラーにお祈りをする。

宗教ってすげぇ。

ある意味人間の統制を取る最も強い手段は宗教なのかもしれない。

アッラーという唯一神がいることでそれ以下である人間が絶対に従わないといけないという思想は、赤ん坊の時からしっかりDNAに刻まれているねんな。

ジュムアが無事終わり、ワイの身の危険もなくなった。

いやあそこで警備員と揉めた時にワイ巻き込まれんでほんまよかった。

緊張が解けたと同時に、ワイの腹の緊張が急上昇。

セカンドインパクトが来る…!

早くトイレがある場所に戻らねば死ぬ!!!(社会的に)。

一刻も早く宿に帰りたい、ウンコの形容をしてない何かがケツから噴射しそう。

ムハンマドにもう帰って良いか?って言ったら呼び止められた。

「これから友達ん家行くから一緒に行こうや。景色めっちゃ良くてナイスな場所や。」

この感じでめっちゃねっとりナアァァァイスプrrrェイスって言われた。

えぇ…ほんま体調良くないしとにかく腹やばすぎてそれどころちゃうねんけど。。。

「いやワイ帰るで…」

「いやいやマイフレンド、お前は初めてパキスタンに来たんやろ?絶対見てった方がいいって!」

…さっきも思ったけどしつこいし押し強いなこのおっさん!!

「いや腹やばいンゴ!!帰らせてくれ!!!」

「オーケー、ほなワイがクルルァで宿まで送ってったる、その後一緒に行こう」

はぁ?お前話聞いてたか!?もうワイは行きたくないんや!

どこ連れてかれんねんほんまに?!

「ちな、その「友達」の家はどこにあんねん?」

「こ↑こ↓や」

おぉ、確かに綺麗なところやな、てか家にしてはデカくねぇ?!

こいつらほんまもんの金持ちか…???

場所は “Chakdara” (チャクダラ)、、、??聞いたことないでここ…

…いやちょいまち、”Khyber Pakhtunkhwa” って書いてる、「カイバル・パクトゥンクワ州」って聞いたことあるなこれ…?

確かクソほど情勢悪いとこじゃなかったっけ…??

ワイ、Googleマップで住所入力で検索。

ペシャーワルは危険度レベル4なので嫌な予感はしてたよ。

続いて外務省海外安全ホームページを再度検索。

終わった、ガッツリ危険度レベル4やんけ。

調べたらこのあたり武装勢力の襲撃やらなんやらで死人めっちゃ出てるらしい。

俺ここ行ったら絶対生きて帰って来れんやろ!!

ぜっっっったいなし!!!!!

「いや、絶対大丈夫や!景色もいいし!ワイの友達もいっぱいおるから紹介したいから行こう!宿屋のオーナーにも俺が話つけたるわ!」

あああああそう言う問題じゃねぇ、ワイ死にたくないしウンコ漏れそうなんや!!!

「大丈夫、全部俺に任せとけ、宿の住所見せてくれ」

本当にバカだったのだが、ここで宿の住所を見せてしまった。思考低下が恐ろしい。

「あぁここの近くに友達の家あるから場所わかるで」

終わった。躱わす手札を失ってしまった。

…こんなやり方ほぼ誘拐やないかボケがよ。

「ちなみにワイ女友達もいっぱいおるから家着いたらいっぱい呼んでパーティーしようや」

??? どういうこと??

他の国ならまだしも、イスラム教ではそもそも未婚女性(なのかもわからんけど)がパーティとか禁忌じゃなかったか…??しかも何のパーティやこれ…?

女性関係についてはクルアーンには非常に厳しい掟があるので細心の注意を払わないといけない(詳細はクルアーンを参照)。

ましてやパキスタンは非常に厳しいイスラム教。

なぁこれ、選択肢一つでも間違えたら死ぬ可能性あるんちゃうか…??

ここで時間としては刹那、リスクとリターンを頭のなかで計算する。

リスク:女、誘拐、監禁、死

リターン:絶対に行かないであろう場所に行ける、思い出

…リスクデカすぎない??

まぁもうこんな身も心もボロボロな状態で、宿も特定されてどうせ逃げられぬのなら最期に行ってみるのも悪くないか…

ケツ筋きばりすぎと、体調不良の思考能力低下で「ほないくわ…」って言うてもうた、、、

「オーケーマイフレンド、今から宿行こうか」

ワイの命はどうやらここまでらしい。

トイレだけは行かせてくれ。

あとはもうどうにでもなれ、クソッたれ。

〜危険度レベル4魔境チャクダラ編に続く〜

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